発達障害の人にとって、向いている仕事を見つけるのは、永遠のテーマ一つですよね。
ただ、一口に発達障害と言っても、得意なことは人それぞれ。
一般的な発達障害の本を読むだけでは、自分に向いている仕事は何なのか分かりません。
「発達障害だから人より劣っている」と思っていた私も、ずっと「出来ること」を探していました。
向いていることを探し続けた中で出会ったのが、Webライターの在宅ワークです。
Webライターは面倒な作業も多いですが、発達障害ゆえの生きづらさを軽くした仕事でもあります。
Webライターの仕事を通じて、広い視野で物を見られるようなったことは、私を変えるきっかけになりました。
「発達障害だから何をやってもダメ」だとあきらめている人は、この記事を読んで自分に向いていることを見つけてほしいと思います。
Webライターとしては駆け出しですが、私と一緒に少しづつ前に進んでみませんか?
発達障害の特性に向いているWebライター
webで何かを調べる人は、悩みや困りごとがある人がほとんどです。
多くの困りごとを抱える発達障害の人は、検索のネタが豊富な人でもあるんですよ。
webライターは「発達障害が強みになりえる」と教えられたことが、この仕事を選んだ理由ですね。
WEBライターって、本当に発達障害の人に向いているの?
Webライターの仕事は、発達障害の人に向いている作業が多いんですよ。
- Webライターの仕事はシングルタスクが多い
- 発達障害は「話す」より「書く」ほうが向いている
- 発達障害の忘れっぽさがWebライターの強みになる
- Webライターは目で見て作業をする仕事が多い
Webライターの仕事はシングルタスクが多い
Webライターの仕事は、面倒でもやるべき事は決まっています。
やるべき事は、与えられたテーマについて調べて、レポートを書く事です。
Webライターは、幅広くいろいろな仕事をするというより、狭い範囲を掘り下げる仕事ですね。
さらに、リサーチや執筆など、Webライターでやるべき事は、シングルタスクで進められます。
マルチタスクが苦手な発達障害の人に、向いている仕事ですよね。
発達障害の人は「話す」より「書く」ほうが向いている
発達障害の中でもADHDの人は、一時的に記憶する力が弱いので、一度に多くの話をされると、全ての内容を覚えておくのは至難の業。
私が話をすると、始めに話した内容を忘れて、何度も同じ話をしてしまうので、イヤな顔をされることが多いんですよね。
私と同じように、会話のキャッチボールが苦手で、話ベタな発達障害の人は少なくないはずです。
発達障害の人が何かを伝える時は、「話す」より「書く」ほうが向いている傾向がありますね。
発達障害の忘れっぽさがWebライターの強みになる
忘れやすい特性も、Webライターの仕事では強みになりえますね。
忘れっぽいと、普段からよくメモを取りませんか?
それを活かせるのが、Webライターなんですよね。
発達障害に生まれたことは、読む・書く機会を多く与えられたということです。
メモを取らなくてはいけないことが、Webライターのリサーチや執筆の土台になるんです。
Webライターは目で見て作業をする仕事が多い
さらに、発達障害の人の多くは、目で見た情報は処理できるという特性があります。
Webライターの仕事は、グラフィックデザインとも関連性があります。
ライティングと簡単なデザイン処理を同時に依頼するクライアントさんは、結構いるんですよね。
発達障害は、目で見て理解するほうが向いているので、取り組みやすい作業が多いのもWEBライターの仕事です。
発達障害でWebライターに向いている人
一口に発達障害と言っても、得意なことは人それぞれですよね。
発達障害者の中で、とくにWebライターに向いている人は、次の特徴があります。
- 文章を読むのが好きな人
- 注意散漫な人
- こだわりが強い人
文章を読むのが好きな人
WEBライターの仕事で一番大切なのは、与えられたテーマをとことん調べること。
インターネットの情報はもちろんですが、高額案件の場合は、専門書も何冊か読みます。
WEBライターに必要な才能があるとすれば、文章を読むのが好きなことだけですね。
Webライターに向いているかどうかは、文才よりリサーチが苦でないことが重要です。
始めは上手く書けなくても、多くの文章に触れれば語彙が増えて、だんだん文章が書けるようになっていきますよ。
注意散漫な人
好奇心旺盛でリサーチを楽しめる人は、Webライターに向いています。
発達障害の中でも、特にADHDの人は、気が散りやすい特性がありますよね。
さまざまな刺激に反応しやすい発達障害の特性が、注意散漫の原因です。
ミスを連発する困った特性ですが、逆にWEBライターでは強みになります。
注意散漫だからこそ、旺盛な好奇心で幅広い情報を集められるんですよ。
私も、初めて記事を書いたときに、クライアントさんから
「すごい量のリサーチですね…」と驚かれました。
文章は上手く書けなかったんですけど…。
私が何とかWEBライターを続けているのは、リサーチが好きだからだと思います。
さらに、発達障害の注意散漫さは、記事のアイデアを生む源にもなりますね。
与えられたテーマに別の情報を掛け合わせて、独自の切り口で文章が書けるのも、発達障害の注意散漫さの恩恵です。
こだわりが強い人
周囲から誤解されたり、生きづらさにつながることもある、発達障害の「こだわり」。
発達障害の人を疲れさせる、厄介な「こだわり」ですが、WEBライターでは強みになりえます。
私が依然受けたクライアントさんの仕事で、お手本例として取り上げられたwebライターさんは、記事を何度も推敲する人でした。
クライアントさんは、「何度も推敲するから、クオリティの高い記事が書ける」と絶賛していましたね。
でもこれって、発達障害の「こだわり」に似てると思いませんか?
この方が発達障害かどうかは分かりませんが、こだわりが強いASDの人は、何度も推敲しないと気が済まないはずです。
発達障害の「こだわり」は、納得がいくまで試行錯誤を重ねて、高いクオリティのものを生み出す原動力になるんですよ。
WEBライターは、発達障害の人の困った特性を、逆に活かせる仕事とも言えますね。
Webライターに向いていない人
一口に発達障害と言っても、得意なことは人それぞれですよね。
苦手なことは共通している発達障害者同士でも、向いている仕事は違います。
同じ発達障害でも、Webライターに向いている人と向いていない人がいますね。
Webライターに向いていない人の特徴は、次の通りです。
- 文章より数字を扱う方が得意な人
- じっと座っているのが苦手な人
- 相手の気持ちを読み取るのが苦手な人
文章より数字を扱う方が得意な人
発達障害の人の中には、文章より数字や図形を扱うほうが得意な人もいますよね。
とくに、長文を読むのが嫌いな人は、Webライターはツライ仕事になりますね。
そんな人は、Webライターとは違う仕事で、発達障害の特性を生かせばいいんです。
文章より数字が得意な人は、設計やSE・プログラマーなど、技術系の仕事が向いている人が多いですね。
私の息子も発達障害なんですが、彼は、文章より数字を扱う方が向いているようです。
同じ発達障害でも、数字・図形を扱う仕事が向いているか、文章を扱う仕事が向いているかは、個人差があります。
ただ、扱うものが違っても、発達障害の人に向いている仕事は、狭く深く掘り下げるものという共通点がありますね。
じっと座っているのが苦手な人
Webライターの仕事は、与えられたテーマを徹底的に調べなくてはいけません。
調べものが多いWebライターの作業は、どうしても座っている時間が長くなります。
発達障害の人の中には、じっとしているのが苦手な人もいますよね。
不注意より多動が優勢な人は、Webライターの作業が苦痛になる人もいるはずです。
そんな人は、動き回る仕事ほうが、自分の発達障害の特性を活かせるはずです。
私が出会った人で、多動が強い人は、一流ホテルで働いていました。
臨機応変に動かなくてはいけないので、私は即ギブアップしそうですが・・・。
相手の気持ちを読み取るのが苦手な人
Webライターが書く文章は、独りよがりな内容では通用しません。
報酬をもらうには、読む人が「自分の悩みを解決してくれるかも」と思える記事を書かなくてはいけません。
Webライターは、読み手の悩みを想像する共感力が求められますね。
ただ、「相手の気持ちを読み取ること」は、多くの発達障害者が苦手なことでもあります。
私もそうですが、Webライターを目指す発達障害者の大きな壁になるのが、「共感力の弱さ」なんですよね。
「共感力」の壁を越えられるかどうかが、Webライターに向いているかどうかの分かれ目になります。
向いている仕事が分からない人は…
発達障害の人が仕事を続けるためには、自分に向いている仕事を見つけることが何よりです。
ただ、発達障害の専門書を読んでも、「得意なことを伸ばしましょう」と書かれているだけ。
同じ発達障害者同士でも、向いている仕事は人それぞれ違いますよね。
ただ、発達障害のある・なし関係なく、自分を正しく知っている人はあまりいません。
本当に向いている仕事を見つけるのは、一人では難しいはずです。
どんな仕事が向いているか分からない悩みは、「就労移行支援」の助けを借りるのが手。
その中でも、精神・発達障害向けのサポートが充実している
【atGPジョブトレ 発達障害コース】
【LITALICOワークス】
就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk) | 首都圏38事業所展開
などがおススメです。
発達障害の私がWebライターをやってみた感想
Webライターの仕事は、発達障害の人が苦手な「共感力」を学べますね。
私も発達障害があるので、読者の気持ちに寄り添う文章を書くのは、簡単ではありません。
ただ、共感力が弱くても、他の部分で発達障害の特性が活かせるなら、Webライターに向いていないとは限りません。
会話と違って文章を書く時は、一呼吸おいて考える時間がありますよね。
相手の気持ちに寄り添った文章を書くのは、会話をしながら相手の顔色をうかがうより、ハードルが低いはずです。
発達障害の「こだわり」を活かしながら、何度も文章を読み返して、相手の気持ちに寄り添う書き方に訂正すればいいんです。
私の場合、Webライターの仕事が相手の気持ちを推し量る訓練になっていますね。
発達障害ならではのコミュ障を完全には無くせませんが、Webライターの仕事を通じて、ぎこちなさを少しでも減らしていければ…と思っています。
Webライター 発達障害の人はやってみる価値あり!
発達障害だからと言って、全ての人がWebライターに向いているとは限りません。
相手の気持ちを察することは、発達障害の人がWebライターを始めた時にぶつかる大きな壁です。
ただ、どんな仕事でも、自分に合うことや好きなことだけ出来るわけではありませんよね。
少しでもWebライターの仕事に興味があれば、とりあえず始めてみることをお勧めします。
Webライターを始めてみて、合わないと思ったら辞めればいいんですよ。
発達障害の人に向いている仕事を見つけるのは、簡単ではありませんが、トライ&エラーを続けることが大切です。
私がWebライターの仕事に出会ったのは、人生をあきらめかけた40歳をとうに過ぎた年でした。
発達障害でも何かできることは無いかと、藁をすがる気持ちでクラウドソーシングに登録したことがきっかけですね。
最後に、Webライターの仕事で出会ったクライアントさんから送られた、心に残るメッセージをご紹介します。
「自分がダメだと思っていることも、見方を変えればメリットになるんです」
発達障害ゆえのコンプレックスに押しつぶされそうになった時は、この言葉を思い出してみてください。
苦手なことを何とかするのも大切ですが、発達障害を無くすことなできません。
自分の特性を曲げることより、それを活かすことも考えてみて下さい。
私もまだまだ、「こんなに稼げます!」と言える状態ではありませんが、一緒に前へ進んでいきせんか?
歩みの遅い発達障害の私ですが、コチラのサイトでWebライターの修行を続けていますよ。
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