在宅ワークは発達障害に向いている?注意点と工夫を実体験をもとに解説

発達障害と仕事

増えてきた在宅ワーク。

職場の人間関係で疲れがちな発達障害の人は、気になる働き方ですよね。

一般的に発達障害の人は、一人でできる仕事が向いていると言われます。

ただ、発達障害の人が在宅ワークに向いているかは、意見が分かれますね。

「在宅ワークが向いている」という人と「向いていない」という人がいます。

そこで私は、発達障害が在宅ワークに向いているかどうか調べてみました。

発達障害だからといって、在宅ワークができないとは言えません。

集中できる環境を整えれば、発達障害に向いている面もある在宅ワーク。

自分らしく働きたい発達障害の人は、これを読んで参考にして下さいね。

 

発達障害に向いている点と向かない点がある

在宅ワーク 向いている?

発達障害の人が在宅ワークに向いているかどうかは、意見が分かれます。

  • ASD→「在宅ワークに向いている」という人が多い
  • ADHD→「在宅ワークに向いていない」という人がいる

と言われていますね。

発達障害の中でもASD傾向が強い人は、自分のペースで仕事ができる在宅ワークに向いています。

逆にADHDの人は、「気が散りやすい」「仕事に取り掛かれない」などの理由で、在宅ワークは向いていないと感じる人もいますね。

そこで判断に迷うのが、ASDとADHDを併せ持つ発達障害の人ですよね。

在宅ワークには、発達障害に向いている点と注意する点があります。

両方の特性がある私の経験では、発達障害に在宅ワークが向いているかは工夫次第。

ただ、発達障害に向いていない点は、環境を整えれば何とかなるものです。

そこで、発達障害ならではの在宅ワークの注意点とメリットを解説します。

 

発達障害ならではの在宅ワークの注意点

発達障害 在宅ワーク 

発達障害の人が在宅ワークでネックになるのが

  • 切り替えがヘタ→仕事に取り掛かれない
  • 集中力が続かない→仕事に関係のないサイトやゲームに気を取られる
  • 段取りが苦手→スケジュール管理でミスる
  • 後回しにしがち→仕事の連絡を忘れがち

ADHDの注意散漫さや忘れやすさによるもの。

ただ、これらの発達障害の特性も工夫次第で何とかなります。

そこで、発達障害の特性に合わせた在宅ワークの工夫をまとめてみました。

発達障害の人が仕事モードに入るには

切り替えベタな発達障害が仕事モードに入るには、ウォームアップが必要です。

仕事モードの入るコツは、在宅ワークでも出勤前と同じルーティンをこなすこと。

  • 顔を洗う
  • メイクする
  • ひげをそる
  • 外出できる服に着替える

など、身なりを整えることで、在宅ワークでも会社に行く感覚に近づけます。

逆に、在宅ワークでも部屋着のままでいるのは危険。

休日のような感覚になって、つい遊んでしまうんですよね。

在宅ワークで集中力を切らさないコツ

周りの人の目がない在宅ワークは、発達障害の人が遊んでしまいやすい環境。

発達障害の人が「頑張り」だけで集中力を維持するのは不可能です。

頑張れないのは、発達障害の自分が悪いからではありませんよ。

自分を責めるより、発達障害の特性に合わせた環境を整えましょう。

  • 仕事場に余計なモノを置かない
  • 家以外の仕事場を持つ
  • タイマーで時間を区切る

私もそうですが、発達障害があると、視界に入ったモノに気を取られて、やるべき事を忘れてしまうんですよね。

在宅ワークのスペースに余計なモノを置かないことで、仕事から注意が逸れないようにします。

発達障害に合わせたスケジュール管理の工夫

在宅ワークでは、スケジュールを自分で管理することが求められます。

もともと、発達障害の苦手分野でもあるスケジュール管理。

周りの目がない在宅ワークでは、さらにルーズになりますね。

そこで、発達障害の人がスケジュール管理で工夫することは

  • 予定表で見える化する
  • タイマーを活用して時間を区切る

など、予定を「見える化」「音声化」するのがコツ。

発達障害の人は、目に見えない「時間の流れ」や「予定」を想像するのが苦手。

その半面、目に見える情報の処理には向いていると言われています。

そこで、目に見えない「時間の流れ」を「表」や「カレンダー」などで見える化。

さらに、アラームなどの「音」を使って、予定や時間の経過が分かるようにします。

ちなみに私は、予定が書き込めるカレンダーや携帯のアラームを活用してますね。

連絡メールは時間を決めてcheck

発達障害の人の多くは、幅広くいろいろなことに注意を向けるのが苦手。

私も在宅ワークを始めた時、「メールの見落とし」で失敗したことがあるんです。

作業に集中すると他のことが見えなくなる、発達障害にありがちな失敗ですけどね。

メールチェックなどの作業は、毎日やる回数や時間を決めて習慣化するのがオススメ。

発達障害の弱点の一つに「後回しグセ」があります。

一度「後でいいや…」と思うと、ずっとやらない事がありませんか?

ただ、在宅ワークでメールチェックを怠ると、後で大変なことになります。

 

発達障害が在宅ワークが向いている点

在宅ワーク メリット

注意することはありますが、発達障害の人に向いている点も多い在宅ワーク。

在宅ワークが発達障害に向いている点は

  • 空気を読んで周りに合わせなくていい
  • 発達障害の忘れっぽさを補える
  • 発達障害に向いている環境で働ける
  • 発達障害が苦手なイレギュラー対応が少ない
  • 発達障害に向いてる仕事が多い

など、自分のペースで仕事ができるところ。

一人でできる在宅ワークは、コミュニケーションが苦手な発達障害には快適な働き方です。

会話が少ない点が発達障害に向いている

コミュニケーションが苦手な発達の人は、会話がぎこちなくなりがち。

  • 会話のキャッチボールが苦手
  • 一方的にしゃべりすぎて引かれる
  • 雑談に加われない

など、会話が苦手な発達障害の人は多いはずです。

発達障害の人が悪気なくやっていても、周りの人は、引いているんですよね。

その点、在宅ワークのやり取りの多くは、メールやLINEなどが中心。

対面のコミュニケーションが少ないので、発達障害の弱点が悪目立ちしません

空気を読んで周りに合わせなくていい

空気を読むのが苦手な発達障害の人にとって、周りに合わせることは結構大変。

一方、定型発達の人から見ても、発達障害の人は、関わるのが難しい相手のようです。

その点、発達障害と定型発達の人が、程よい距離感で働けるのが在宅ワーク。

程よい距離感を保てば、発達障害が周りに合わせる辛さも、定型発達の人が発達障害に感じる違和感も減らせます。

発達障害の人が在宅ワークで働くことで、双方のストレスが減る可能性もありますね。

発達障害の忘れっぽきを補える

在宅ワークの報・連・相は、基本的にメールでやり取りします。

大事な連絡や指示がデータで残るので、メモを取る手間が省けますよ。

忘れやすい発達障害の人は、口頭で多くの指示を出されるとミスが増えます。

私もそうですが、一度に多くの話をされても覚えきれないんですよね。

発達障害の忘れやすさを補えるのが、在宅ワークで主流のメール連絡。

後で読み返せる在宅ワークのやり取りは、忘れやすい発達障害の特性に向いています。

発達障害に向いている環境で働ける

発達障害の中には、音や光などに敏感な人もいますよね。

ただ、そんな発達障害の独特な感覚は、定型発達の人には理解できません。

多くの人が働く会社は、少数派の発達障害に配慮するのは難しいんですよ。

一方、一人でできる在宅ワークは、発達障害の特性に合う環境で働けます

感覚過敏で注意散漫になる人は、在宅ワークの方が仕事に集中できるはずです。

発達障害が苦手なイレギュラー対応が少ない

臨機応変さを求められる仕事が少ないことは、在宅ワークの大きなメリットです。

発達障害の人が苦手な

  • 電話応対
  • 急な来客対応

など、臨機応変さを求められる仕事が少ないのは、在宅ワークが発達障害に向いている理由の一つ。

来客や電話応対で仕事が中断すると、やるべき事を忘れるのは、発達障害によくある悩みですよね。

仕事の中断が少ない在宅ワークの方が、発達障害の人には仕事を進めやすいはずです。

急な対応が少ないことも、在宅ワークが発達障害に向いている点の一つですね。

発達障害に向いている仕事が多い

発達障害に向いている仕事は、狭い範囲を深く掘り下げる仕事です。

在宅ワークは、そんな発達障害に向いている仕事がたくさんあります。

発達障害に向いている在宅ワークの代表格は

  • SE・プログラマ
  • Webデザイナー
  • Webライター

など、Web系の仕事。

これらは、シングルタスク中心の仕事なので、発達障害に向いています。

ただ、同じ発達障害の中でも、仕事の向き・不向きは人それぞれ。

どんな仕事に向いているかは、

  • 数字に強い→SE・プログラマ
  • 絵が好き→Webデザイナー
  • 読書が好き→Webライター

といった分類になります。

同じ発達障害でも、得意や好みの違いで向き・不向きに個人差があります。

ただ、在宅ワークには怪しい詐欺もあります。

真に受けやすい発達障害の人が詐欺に遭わないための注意点をまとめた、こちらの記事も読んでみて下さい。

【体験談あり】在宅ワークは怪しい?詐欺の手口と発達障害に向いてる仕事の探し方

 

発達障害に向いている在宅ワークの探し方

発達障害の人が在宅ワークの仕事を探す方法は、主に次の2つ

  1. 在宅ワークの障害者雇用を探す
  2. 副業で在宅ワークを始める

発達障害に理解のある障害者雇用か、副業で在宅ワークを始めるのがおススメです。

在宅ワークの障害者雇用を探す

目に見えない発達障害の特性は、周りの人が理解するのは難しいもの。

発達障害の困りごとは、仕事を始めてから表面化します。

在宅ワークを探すなら、安定して働きやすい障害者雇用が安心です。

ハローワークの障害者求人と、障害に理解がある転職エージェントを併用してみましょう。

障害に理解のある求人が多いエージェントは

dodaチャレンジ
アットジーピー【atGP】

の大手2社が良く知られています。

副業で在宅ワークを始める

発達障害に配慮してもらえる障害者雇用ですが、在宅ワークの求人は限られます。

少ない求人に応募が殺到するので、在宅ワークの転職は長期戦も覚悟して下さい。

ただ、障害者枠で就職できなくても、在宅ワークを始める方法があります。

マッチングサイトを利用して、まずは副業で在宅ワークを始める方法。

クラウドソーシングと言われるサイトに登録すれば、手軽に副業を始められますよ。

在宅ワークの仕事を始めるなら、登録者の多い

ココナラ
Craudiaクラウディア
クラウドワークス
副業するなら【WorkAny】

などの大手クラウドソーシングが便利。

さらに、高単価の専門職が充実している
フリーランスの求人サポートサービス「クラウドテック」

では、専属のキャリアサポーターが自分に合う仕事を紹介。

クライアントとの交渉や契約など、様々なサポートを受けられるのが魅力です。

在宅ワークを探すときの注意点

在宅ワークに便利なクラウドソーシングですが、一部悪質なクライアントもいます。

クラウドソーシング利用の注意点をまとめた、こちらの記事も読んでみて下さい。

【体験談あり】クラウドワークスはやばい?悪質案件の見分け方と対処法を解説

 

まとめ

在宅ワーク 発達障害

在宅ワークは、発達障害の中でも ASD 傾向が強い人に向いていると言われます。

ただ、ADHDを併発している人も、工夫次第で在宅ワークは十分可能です。

在宅ワークが向いているかどうかは、発達障害のある・なしでは決められません。

発達障害の強みを活かせる人もいれば、在宅ワークだと仕事が進まない人もいますね。

在宅ワークが向いているかどうかは、発達障害の特性に合わせた工夫次第で変わります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました